愛を読む人

とても興味があるけど明らかに重い内容だから気分がのらないとなかなか見ない類の映画。
元来こういう映画は好きなんだけど、いつか見よう・・・それっていつだよ!ってなるパターンです。
見始めるとのめり込むんだけどね。

ドイツ映画って暗いし必ず(っていういほど見たことないけど私が見たのはほぼ)ナチス絡みなのはなぜ?
知らないだけで違うテーマの映画ももちろんあるんだろうけど、
日本での忠臣蔵とか新撰組みたいなかんじで誰もが取り組みたくなるテーマなんだろうか。
そりゃあ人類にとっても重要な歴史のひとつだけどね。
なんだかんだいってナチスって付くものには興味持っちゃうし。
そのくせちゃんと勉強してないから正しい知識がない。
図書館でナチス関係の本を借りるけど読まないで返すみたいな・・・
今度こそちゃんと本読んでみよう。
まずはこの映画の原作「朗読者」を。
映画の原作が小説の場合、映画を見るより小説を読むほうがおもしろい。
これは私の持論です。間違いなく真実だけどね!

感想としておもしろいっていうのは的外れな感じ。
興味深いというほうがしっくりくる。
一番の問題は私がハンナとマイケルの心情を理解できないということ。
私は映画を見るとき主人公になりきって主観的に見るタイプ。
時代、性別、年齢、シチュエーションに関係なく結構なりきれることが多いけど
テーマが深すぎて二人の心情が想像の範囲を超えてた。
なんとなくの想像はできるけど、それはあまりに感傷的な感情で違うと思う。
客観的に見ないといけない映画のようです。

こういう映画の場合でも役者は役の感情や心情を(感情と心情ってどう違うの?)考えて演じてるわけよね。
私にはわかんないなって諦めるわけにはいかないわけで。
諦める私にはやっぱり演技は向いてないなーと。
この映画を見てこういう結論になるなんて思ってなかったけど(笑)
ケイト・ウィンスレットの演技見てたら潔く諦める気にもなるけどね。
女優魂を体現してるかのような演技でしたよ。
脱ぐことが障害になるなんて馬鹿らしい、スクリーンではキレイに映りたいなんて思ってるなら女優やめな。
そう言われてるようなかんじ。
この映画の主役は役者じゃない。伝えたいテーマ。
だけどそれを伝えるのに役者はとても重要で、なおかつ役者なら誰にでもできるわけじゃない。
ケイトにはそれができてたと思う。
うわべだけのきれいに見せかけた演技なんてくそ食らえ!